【小説】タイム・リープ「タイムリープの金字塔的作品」感想

「タイム・リープ」を読みました。

とても読みやすくサクサク読み進めることができました。

SF小説は専門用語が頻出する作品もあるのですがこの作品は出てくるものの
作中で分かりやすく語られているのでそのあたりは気にせず読めます。

(こちら新装版で加筆された箇所があり、より分かりやすくなっているとのこと)

タイム・リープもの、時間系の作品は慣れていないと混乱しがちですが
この作品は比較的理解し易いと思いました。

本概要

タイトル:タイム・リープ あしたはきのう 上・下
著者:高畑京一郎
初版:1995年(新装版は2022年)
出版社:電撃文庫・メディアワークス文庫(新装版)

あらすじ
高校二年生の鹿島翔香はある日、昨日の記憶を喪失していることに気づく。そして彼女の日記には、自分の筆跡で書かれた見覚えのない文章があった。
“あなたは今、混乱している。――若松くんに相談なさい”
 日記の言葉に従い、クラスメートの秀才・若松和彦に助けを求めると、半信半疑ながらも協力してくれることに。だが、翔香はただの記憶喪失ではなく、あるルールに則って時を移動しているようで――?

感想

今までタイム・リープものの作品は小説に限らず触れてきて今更読んだという感じでしたが
なるほど、これは金字塔的作品と冠されるだけあるなと思いました。

例えばアニメで言えばシュタインズゲート(元はゲームですが)やサマータイムレンダ程の複雑さはないかもしれませんが、簡潔で丁寧でそれでいて非常に洗練されている印象を受けました。

発表から三十年近くたった今でも色褪せない名作ですね。

綺麗に回収される伏線、セリフの簡潔さ、情報量、正直言ってこの作品に影響を受けた(かどうかは定かではないですが)ような作品を見てきているので、これはたぶんこういうことだろうな…と予想できた部分もあるのですが、そう分かっていても楽しめる作品だと思いました。

こんな人にお薦め

伏線回収が好きな人、タイム・リープものが好きな人は楽しめると思います。
また、初めてそういった類の小説を読む人も楽しめると思います。

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